この記事では、「透明水彩絵具」と「不透明水彩絵具」の違いを分かりやすく説明していきます。
「透明水彩絵具」とは?
透明水彩絵具とは、水彩絵具のうち透明度が高く淡く繊細なタッチで描ける絵具のことをいいます。
色を塗り重ねた際には、下地が透けて見えます。
色の重なりによって奥行きが生まれ、立体感を出せるのが特徴です。
透明水彩絵具はぼかしたり、にじませたりする技法にも向いています。
また、透明水彩絵具は、ウォーターカラーと呼ばれることもあります。
「不透明水彩絵具」とは?
不透明水彩絵具とは、水彩絵具のうち色を塗り重ねても下地が見えない絵具のことをいいます。
不透明水彩絵具は厚塗りができるので、重厚感を出すことができます。
一度塗ったところも別の色に塗り直すといったことも可能です。
小学校の図工の授業などで使われているのも不透明水彩絵具になります。
不透明水彩絵具は、ガッシュと呼ばれることもあります。
「透明水彩絵具」と「不透明水彩絵具」の違い
透明水彩絵具と不透明水彩絵具の違いは、原料にあります。
水彩絵具には顔料とアラビアゴムが配合されているのですが、透明水彩絵具は顔料が少なくアラビアゴムが多くなっています。
それに対して不透明水彩絵具は、透明水彩絵具よりも顔料が多くアラビアゴムが少なくなっています。
顔料が多くアラビアゴムが少ないと、絵具の奥の部分にまで光が届かないため不透明に見えるのです。
透明水彩絵具は淡く繊細なタッチの絵を描くのに向いていて、不透明水彩絵具は重厚感のある絵を描くのに向いています。
また、両方の性質を併せ持った半透明水彩絵具等もあります。
小学校の授業などで使われるのは不透明水彩絵具です。
まとめ
透明水彩絵具と不透明水彩絵具は、原料の配合に違いがあります。
顔料が少なくアラビアゴムが多く含まれているのが透明水彩絵具で、顔料が多くアラビアゴムが少ないのが不透明水彩絵具になります。