この記事では、「二の舞」と「二の次」の違いを分かりやすく説明していきます。
「二の舞」とは?
「二の舞」は「にのまい」と読みます。
意味は、「人の後に現れ、その人の真似をすること、特にその人の失敗したことを繰り返すこと」です。
「二の舞」の言葉の使い方
「二の舞」は慣用句として「二の舞を演じる」「二の舞になる」などと使われます。
由来は、日本の雅楽の舞いにあります。
「安摩(あま)」という舞には「一の舞」と「二の舞」があり、「一の舞」の後に、「咲面(わらいめん)」と「腫面(はれめん)」をつけた2人の舞手が、「一の舞」を真似ながらもわざと滑稽に舞う様子から、「同じ失敗をもう一度繰り返すこと」として使われる様になりました。
「二の次」とは?
「二の次」は「にのつぎ」と読みます。
意味は、「今していることを優先して、それを後回しにすること」です。
「二の次」の言葉の使い方
「二の次」は慣用句として「二の次にする」「二の次だ」などと使われます。
「二」は「2番目」という意味、「の」は同格の助詞、「次」は「続く」という意味の他に「順序立てる」という意味、「二の次」で、「2番目という順序」になります。
「2の次、つまり3番目」という意味ではありません。
「二の舞」と「二の次」の違い
「二の舞」は「人の後に同じ失敗をもう一度繰り返すこと」です。
「二の次」は「今していることを優先して後回しにすること」です。
「二の舞」の例文
「二の舞」の例文は以下の通りです。
・『兄の二の舞にならない様にしっかり勉強する』
・『〇〇社の二の舞にならない様に税務対策する』
・『前回の二の舞いを演じない様に練習しよう』
「二の次」の例文
「二の次」の例文は以下の通りです。
・『婚活において顔は二の次でまずは年収だ』
・『話は二の次でまずは乾杯する』
・『品質は二の次でまずは値段だ』
まとめ
今回は「二の舞」と「二の次」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。