塗料のカラースプレーには「ラッカースプレー」と「アクリルスプレー」があります。
2種類のカラースプレーは何が違うのでしょうか。
今回は、「ラッカースプレー」と「アクリルスプレー」の違いを解説します。
「ラッカースプレー」とは?
「ラッカースプレー」とは、「有機溶剤を使用しているスプレー」を指す言葉です。
「ラッカースプレー」の使い方
カラースプレーは顔料や染料などの色を溶剤でのばして塗料を作りますが、顔料や染料など色の素を溶く溶剤にシンナーやベンジンに近い性質の有機系の溶剤を使用しているものを「ラッカースプレー」といいます。
揮発性の高い溶剤に樹脂を溶かして作られる有機溶剤は定着力と安定性が高く塗料に混ぜて使うとしっかりと色がついて長持ちするという特徴があります。
乾燥も早く発色に優れますが匂いが強く体にも良くないので取り扱いに注意が必要です。
「アクリルスプレー」とは?
「アクリルスプレー」とは、「アクリル系の合成樹脂と水性溶剤を使ったスプレー」を指す言葉です。
「アクリルスプレー」の使い方
安全性が高く取り扱いやすいアクリル系樹脂を使ったスプレーです。
一般的には水性塗料のスプレーのことを指します。
「ラッカースプレー」と「アクリルスプレー」の違い
「ラッカースプレー」と「アクリルスプレー」の違いは「溶剤」です。
顔料や染料など色の素を溶くのに有機系の溶剤を使っているのが「ラッカースプレー」、アクリル樹脂と水性溶剤を使っているのが「アクリルスプレー」という違いで区別されます。
「ラッカースプレー」を油性、「アクリルスプレー」を水性と。
表現することもありますがどちらもしっかり乾かせば水で落ちる事はありません。
「ラッカースプレー」の例文
・『ラッカースプレーで塗装する』
・『ラッカースプレーを使うなら窓を開けた方がいい』
「アクリルスプレー」の例文
・『アクリルスプレーなので匂いがない』
・『室内で使うならアクリルスプレーがいい』
まとめ
「ラッカースプレー」と「アクリルスプレー」は溶剤の違いで区別されます。
取り扱いやすさのほか塗った後の耐久性などにも違いがあるので目的に合ったものを使いましょう。