「混乱」と「混迷」の違いとは?分かりやすく解釈

「混乱」と「混迷」の違いとは?違い

この記事では、「混乱」「混迷」の違いを分かりやすく説明していきます。

「混乱」とは?

さまざまなものが入り混じって秩序のない状態になること、いろいろなものが混じって整理がつかなくなることという意味です。

「混」という漢字には、まじる、まざる、入り乱れる、「乱」という漢字には、みだす、みだれるという意味があります。

このことから「混乱」には、混じって乱れるという意味があることがわかります。

この言葉は、物事の状態や精神状態など広く使われます。

たとえば、あれをやって、これをやってと、同時にいくつもの用事をいわれたとします。

いくつものことをいわれてしまうと、頭の中がごちゃごちゃとして整理がつかなくなることでしょう。

この状態を「混乱」といいます。


「混迷」とは?

いろいろなものが混じって分別に迷うこと、いろいろなものが複雑に混じって見通しがつかないことという意味です。

「迷」という漢字には、まよう、道がわからない、筋が通らないという意味があります。

このことから「混迷」には、いろいろと混じって正しい仕方がわからないという意味があることがわかります。

たとえば、ある政党の内部で派閥争いが行われているとします。

いくつかの派閥が争い、入り乱れた状態となっています。

このような状態なため、この先どうなるのかわかりません。

複雑に入り混じって見通しが立っていない状態といえます。

その状態を「混迷」といいます。


「混乱」と「混迷」の違い

「混乱」「混迷」の違いを、分かりやすく解説します。

どちらの言葉にも「混」という漢字が使われており、どちらにも入り混じるという意味が含まれています。

前者の場合は入り混じって整理がつかない状態を意味し、後者の場合は入り混じって見通しが立たないことを意味しています。

まとめ

入り混じるという意味を持つ点が似ていますが、一方は整理がつかない状態、もう一方は見通しが立たない状態を意味しており、それぞれの意味は異なります。

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