不幸を遠ざけ幸運を引き寄せるための儀式として「厄除け」と「厄払い」があります。
2つの儀式にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「厄除け」と「厄払い」の違いを解説します。
「厄除け」とは?
「厄除け」とは、「不幸や災いが近づかないようにする儀式」を指す言葉です。
「厄除け」の使い方
「厄除け」の「厄」とは苦しみや災いなどの不幸を意味します。
病気になって苦しんだり天災に見舞われて財産を失ったり事故にあったりなど、努力とは関係なく不幸をもたらす負の要素の古くからある表現です。
厄はマイナスエネルギーのかたまりのようなイメージで考えられており厄を遠ざけることで不幸を逃れ幸福な未来がやってくると考えられています。
不幸をもたらす厄を遠ざけるためにお寺で行われる儀式が「厄除け」です。
「厄払い」とは?
「厄払い」とは、「身に降りかかった厄をはらい遠ざけること」を意味する言葉です。
「厄払い」の使い方
不運にも厄が身に降りかかってしまった人は運が悪くなり不幸が訪れやすくなります。
悪霊に取り憑かれるように厄がついてしまった人の体から厄を追い出し不幸から救い出す神社の儀式が「厄払い」です。
「厄除け」と「厄払い」の違い
「厄除け」と「厄払い」の違いは「厄の状態」です。
まだ厄がついていない状態の時に予防措置とし近づかないようにする儀式が「厄除け」、すでについてしまった厄に対する対処として行われる儀式が「厄払い」という厄がつく前かついた後なのかの違いで区別されます。
「厄除け」は大師と呼ばれるお寺で行われる儀式なのに対し「厄払い」は神社で行われる神道の儀式です。
「厄除け」の例文
・『厄除けを祈願する』
・『厄除けのお守りを身につけている』
「厄払い」の例文
・『神社で厄払いしてもらう』
・『不幸が続くなら厄払いしてもらった方がいい』
まとめ
「厄除け」と「厄払い」は似ているようで大きな違いがあります。
どんな時にどこでやる儀式なのかを正しく理解し使い分けまてください。